今日からぼくは

一歩ずつ一歩ずつ

振り返り 研究室編

時期ごとにぼくがやってきたことを振り返ろうと思う
感情や出来事を思い出すのも大事だが、時期ごとに自分が何を考えて行動してきたのかを
よりフラットに考えるためにはこうした切り口も大事だと思う

まずは研究室時代を振り返りたい
だいたい学部4年生から大学院2年生までの期間だ

ぼくが研究室に配属されたのは学部4年生の時だ
いきたい研究室は2年生の時からなんとなく決めていた
研究室には何回も足を運び、いきたいアピールをしていた
今思うと無能な学生の典型例だ
(でも当時はそうでもしないと拾ってもらえないと考えていたのでよしとする)

研究室を志望した理由は研究内容がかっこいいからという単純な理由
正確にいうと研究背景がかっこいいから
研究の中身などほとんど知らずに配属されたようなものだった

先生も非常に面倒見のいい方で丁寧に指導してくださった
先輩方も癖はあったが非常に優しい方が多かった
なんだかんだで可愛がってもらえた気がする

配属されてからは輪読や工作実習などで基本的な技術を習得し卒業研究に突入した
ぼくのテーマは学部生レベルでできる簡単な実験だった
だがここでぼくは見事に失敗する

絶対うまくいくと言われていた実験で失敗した
これはかなりショックだった
自分のセンスのなさを呪った

今は冷静に振り返れるが、この時のぼくは研究はやればうまくいくものと勘違いしていた
あと誰か助けてくれるだろうという甘えがあった

完全に学生実験に染まりすぎていた
研究なんだからやってもうまくいくかわからない
むしろ何かしらうまくいかないことの方が多く、そこから軌道修正していくのが常だ
ただこの頃のぼくはそんなことも理科できずにうまくいかない実験を前に身動きできなくなってしまった
卒業研究はお粗末な内容で終わった

それがなんとなく悔しかったし恥ずかしかった
修士になっても学部の研究テーマ延長だった
卒業研究の失敗の原因や勉強不足を補うべく、他の先生とディスカッションなどをしていた

修士の研究では今度は別の壁にぶつかった
計画とスキルの低さだ
元から自分でスケジューリングして物事を進めるのが苦手なぼくは結構キツかった
あとはスキルが低く、やりたくてもできないことが多かった

これを克服するために人より時間を使い、わからないところは人に聞いた
いたずらに時間ばかりを費やしていたような気もするが、とにかく時間を費やした
あとは詳しい人に教えてもらった

スケジューリング能力に関してはあまり改善を行わなかったのであまり進歩しないまま社会人になった

また修士の後半になると就活に向けたインターンシップの活動が盛んになる
ぼくは修士1年の夏と冬にインターンシップに申し込んだ
夏は全部落ちてしまい何もすることができなかった
研究室の同期がみんな夏のインターンシップに参加していたので焦りを感じたのを覚えている

冬はなんとかインターンシップに参加することができたが、自分の仕事への認識の甘さを痛感した
でも現実を見たくなくて改善はしなかった

そして修士2年の就職活動を迎えた
自己分析をする中で自分の長所が少ないことを痛感した
そしてこれといって話せるエピソードもない
自分の生き方と自分という人間に絶望した

あとは変に大手に行かなければというプライドがあった
今思うと全く必要なかったプライドだ

数少ない自分の経験談を捻り出し、苦し紛れの長所を書いてなんとか内定を獲得することができた

就職活動自体は早めに終わったので、そのあとは研究活動に勤しんだ
正直全くの無計画で研究を進めていたのと、自分の気になったことにあれやこれやと手を出して
進捗はかなり遅れていて卒業が危ぶまれるレベルだった
修士2年は突貫工事の如く実験を進めた記憶がある

最終的には学会発表できるまでのデータを出すことができたが、先生には多大な協力をいただいたと思っている

かなりアホな学生だったが、学べるヒントはたくさんあったと思う
よく振り返って自分の薬にしたい

一歩ずつ一歩ずつ